山岳写真のトップカバー作品館

山岳写真の鈴木菊雄館表紙に使用した、作品解説や山岳情報です。

掲載期間:2017年4月〜2018年3月



 アンナプルナ夕照(2017年4月の表紙) 

 
 サンスクリット語で「豊穣の女神」を意味するアンナプルナ、ネパール西部で東西
50kmに拡がる山群である。左側が第一峰で標高8092m、右側が1964年に
京都大学登山隊が初登頂した南峰(標高7219m)である。写真は念願のヒマラヤ
撮影で最初に訪れた際で、プーンヒルという 3190mの展望地で目にした夕照
風景でその感動は今でも忘れられない。






 残雪の尾瀬ヶ原(2017年5月の表紙) 

 
 群馬・新潟・福島県境に位置する尾瀬ヶ原(標高は1400m)、5月になると広大な
湿原も雪解けが進む。最近は季節の変化が早く、このころから可憐な水芭蕉が
姿を現してくる。尾瀬ヶ原は木道以外は歩行出来ないが、この時期は多くが
雪の下に隠れている。この時期の醍醐味は普段歩けない湿原の何処でも
歩けることだが、雪解けを待つ多くの高山植物も暖かくなった雪の下で
じっとその時を待っている。成長を妨げないようにソロソロ歩こう。






 山稜に咲く・写真集と写真展に掲載(2017年6月の表紙) 

 
 2017年は山岳写真同人四季の創立50周年記念にて、「八ヶ岳」をテーマで
写真展と写真集が発行される。「山稜に咲く」は写真集の表紙に採用された。
ヒルトン東京での写真展では、表紙比率に合わせた全倍サイズにて展示された。
八ヶ岳は私が何回も撮影に通った山域、「山稜に咲く」は横岳山頂付近の岩稜
地帯に咲く高山植物「オヤマノエンドウ」である。
自然の植物は、街中の育てられた花々に比べると素朴で目立たない。
早朝3時頃に山小屋を出発、朝のスポット光が差した時にシャッターを押した。
厳しい岩稜に咲く、素朴な自然風景である。






秋色の八ヶ岳(2017年8月の表紙) 

 
遠景に富士山、,秋色の草紅葉と主峰赤岳(標高2899m)である。
八ヶ岳とい単独の峰はなく、日本百名山では最高峰の赤岳を指している。
高山の夏は短い。雪解けと同時に様々な高山植物が開花、8月には早くも秋の
気配が訪れる。関東や東海地方からも近く、通年営業の山小屋も多い。





色ずく田代平(2017年10月の表紙) 

 
八甲田山北東の田代平湿原と北八甲田連峰(標高1584m)である。
日本百名山にも選ばれている八甲田山、冬は樹氷が有名であるが秋の紅葉も見事である。
周辺には様々湿原や湖沼が点在しており、公共バスやマイカーで散策できる。
田代平湿原は歩行1時間程度で1周できる歩道も完備しており
八甲田連峰の秋景色を堪能できる。




星夜槍ヶ岳(2018年2月の表紙)  

 北アルプスの燕岳は大天井岳からから槍ヶ岳北面の展望台である。
紅葉シーズンが終わると山小屋の多くが冬眠状態になるが、年末年始には
燕小屋が営業されており希少な撮影基地だ。
小屋上部の岩稜で寒風に耐えなが撮らえた月光の星夜風景である。




モンスター集う(2018年3月の表紙)  

 北国の日本の山の風物詩「樹氷」別名アイスモンスター、八甲田山や
蔵王が有名である。
大陸からの北風により、アオモリトドマツに着氷してできる自然現象であるが
風や気温湿度などの要因により、様々な風貌を創り出す。





山岳写真の鈴木菊雄館トップへ
  
inserted by FC2 system